No.355 トム・ロビンソン・バンド/2-4-6-8 モーターウェイ (1977)

Anthology 1977-1979
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その355
Tom Robinson Band – 2-4-6-8 Motorway

トム・ロビンソン・バンドはロンドン出身のバンドで、この曲は彼らのデビュー・シングルだ。
当時のパンクムーヴメントの勢いもあってか、全英5位の大ヒットとなった。

ただし彼らの音楽性は当時のパンクバンドとは少し違って、表現の幅も広く、技術もある、力強いロックンロールだ。カッコいいギターソロだって弾ける。

トム・ロビンソンは同性愛者であることを公言し、同性愛の権利と解放を歌った、たぶん最初ののアーティストである。彼は来日公演のステージで日本語で「ボクハオカマデス」と堂々と言い放ったそうだ。

そして彼は同性愛だけでなく、人種や性別や職業などすべての差別に対して本気で闘争を叫んだ、真のパンクスであった。
ジャケの握りこぶしは、本気のパワーが漲る、握りこぶしなのだ。

ドライブにもぴったりのシンプルでポップな曲だけど、トムの闘う姿勢はちゃんと伝わってくる。
やっぱり本気のやつは、熱伝導のスピードが違うのである。

アルバムはセックス・ピストルズと同じ、クリス・トーマスのプロデュースだ。
このアルバムもまたワイルドでヘヴィなサウンドとポップな親しみやすさが両立し、本気のパワーが聴く者を圧倒するアルバムである。

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