No.466 セックス・ピストルズ/さらばベルリンの陽 (1977)

NEVER MIND THE BOLLOCKS
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その466
Sex Pistols – Holidays In The Sun

ああもう、いつ聴いてもテンションが上がるな、この曲は。
30年前に好きになった曲だし、わたしももうパンクがどうのとか言ってる年ではないのだろうけど、やっぱり年齢は関係ないのだ。

もう何億回聴いたからわからない史上最高のロックアルバム『勝手にしやがれ!』の1曲目だから、このイントロが始まるともうワクワクしてテンションがぴょんぴょんアガってしまう。
もしくは闇雲に走り出したくなるときもあるし、釣り上げられた魚みたいにビッチンビッチン暴れまわりたくなったり、最悪な気分なのに笑い出したくなったりもする。

わたしはこのアルバムに出会ったことで、本当にロックが好きになったのだ。
もしかすると人生が狂って、いばらの道を歩むことになってしまったのかもしれないけど、仕方あるまい、わたしはそのとききっと悪魔と取引をしたのだ。いまのわたしを得て、べつの未来を失ったのである。
「最悪」とは思いたくないので、「よかった」と思う他ないだろう。

キリスト教を否定したり女王をコケにしたり、国家レベルの大炎上となった自らの身の危険に、ピストルズのメンバーはイギリスを逃げ出してベルリンで数週間を過ごした。「さらばベルリンの陽」は、そこで書かれた曲らしい。

天気のいい休日なんて退屈なだけ
ベルゼン強制収容所を見に行ってみよう
金も少しはあるし、歴史を見に行きたいんだ

おれにはその理由がある
そう、理由があるんだ
今おれはその理由がわかったんだよ
(written by John Beverly, Paul Cook, Steve Jones, John Lydon)

このPVもまたカッコいいな。世界一カッコいい。

映像の中のセックス・ピストルズは、今のわたしより30歳も年下で、酔っ払いとジャンキーと泥棒とバカの4人だけれど、世界を変えた彼らはうらやましいほどピカピカに輝き、わたしはいつまでも憧れの気持ちを失うことができないのである。