ニルヴァーナ/アバウト・ア・ガール(1989)

Bleach (Deluxe)

【グランジ・ロックの快楽】
Nirvana – About A Girl

日本列島に台風19号が上陸中の今日からは、グランジ・ロックWEEK。まずはそのグランジの代名詞となったニルヴァーナから。

1989年に地元シアトルのインディ・レーベル《サブ・ポップ》からリリースした1stアルバム『ブリーチ』は、元気いっぱいに叫んで暴れ回る病気の子供みたいなアルバムだった。

それなりにオリジナリティを感じる、良いパンク・ロック・アルバムではあるけれども、次作の『ネヴァーマインド』に比べれば、まだ粗削りな習作みたいに聴こえる。

しかし、その中でも特筆すべきなのがこの曲だ。

カートが敬愛したミート・パペッツの影響も感じる、スルッと耳に入って来て離れないフックのあるメロディ、ギョッとするような曲の展開による快感など、カート・コバーンのソングライティングが覚醒した曲と言えるだろう。

1stの中では異色の響きを持つこの曲によってニルヴァーナ・スタイルが芽吹き、さらに「カム・アズ・ユー・アー」など、これぞニルヴァーナという名曲へと発展し、2nd『ネヴァーマインド』と《グランジ・ロック》が誕生したのだった。