ヴァセリンズ/Jesus doesn’t wants me for a sunbeam (1990)

ザ・ウェイ・オブ・ザ・ヴァセリンズ:コンプリート・ヒストリー

【90年代ロックの快楽】
Jesus Wants Me For A Sunbeam – The Vaselines

またまたスコットランドのアーティストで続けるが、この男女2人によるヴァセリンズは、たった1枚のアルバムしか残さず解散したため、ふつうならそのまま忘れ去られてもおかしくなかった。
しかし彼らのファンだったニルヴァーナが3曲も素晴らしいカバー曲を残したことで一躍に有名になった。わたしももちろん、ニルヴァーナのおかげでこのヴァセリンズを知ることができたひとりだ。

彼らの音楽は、メロディメーカーの才能とひねったユーモアのセンスによって独特な甘辛いポップソングとなっている。これにあとハードなバンドサウンドを加えたらそのままニルヴァーナになる。カート・コバーンがこのヴァセリンズからいかに大きな影響を受けたかがよくわかる。

この曲はたしかカバーソングだったと思う。元はゴスペルだか伝承曲だか、なにか教会で歌うような歌だ。なので彼らの得意なユーモアは封印してまじめに、神への祈りのような厳粛さが漂う名曲だ。

その昔わたしはこれを、人前で歌ったことがある。
ヴァセリンズもそんなにうまくないのでわたしが歌ってもそう変わらないだろうと思ったのだけど、ドえらく下手糞だったらしい。