No.498 キース・アーバン/サムホエア・イン・マイ・カー (2014)

FUSE
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その498
Keith Urban – Somewhere in my car

もう昔みたいな、ロックンロール黄金時代の頃のようなロックスターなんて存在しないし、昔みたいなシンプルなロックなんてものは絶滅してしまったのかもしれない、なんてずいぶん前から思っていたけど、このキース・アーバンをはじめとする、様々なカントリーロックのアーティストたちに出会って認識も改めることになった。

掛け値なしにカッコいいロックスターが、ごくシンプルなのに感情を高ぶらせる、あの昔ながらのロックンロールをやってる。
2010年代に、こんなロックスターに出会えるとは思ってなかった。

ルックスはいいし、歌もいい、ギターも巧い。
曲は1度聴いただけでサイコーって思えるほどわかりやすくてシンプルだし、どこかで聴いたような懐かしさもあるのに、同時代にふさわしい新鮮さも備えている。
そしてギターソロがまたカッコいい。

キース・アーバンはカントリーロックに分類されるアーティストだが、この曲を聴けばそんなジャンル分けがあまり意味の無いものであることがよくわかるはずだ。
この曲を聴けば、まだロックは絶滅していないし、聴く価値のあるものが日々生まれ続けていることも、あらためて知るはずだ。

わたしがこの曲を知ったのは、この≪500≫をスタートした後だったけど、このブログをきっかけにいろんな人に、わたしが知らなかったアーティストや名曲をご教示いただき、そうやってここに選ばれた曲は10や20じゃきかないだろう。

みなさんのおかげで、この≪500≫に選んだ曲はジャンルも幅広く、有名なスタンダードから異様にディープなものまで混合した、その意味ですごく意義と深みのある内容になったと思います。

残るはあと2曲。

このブログは、「ロック」と呼ばれるアメリカをルーツとしたやたらと熱い音楽が、いかに多種多様で創造性に富み、感情を揺さぶり、人生を変えるほどの影響力を持った素晴らしい名曲の宝庫であることかを、あらためて知ってほしいなというつもりで書かれたものでした。
その「ロック」が決して死に絶えたわけではないことも知ってもらいながら、終わりたいものです。

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