No.499 プライマル・スクリーム/ホエア・ザ・ライト・ゲッツ・イン (2016)

カオスモシス
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その499
Primal Scream – Where The Light Gets In

デビュー・アルバムはバーズのようなフォークロック、セカンドはストゥージズのようなガレージロック、サードはハウスとロックの融合、そして4thはサザンロックと、1作ごとに節操なくスタイルを変え、しかもそれが賞賛され続けてきたプライマル・スクリームは、史上最も自由であり続ける稀有なロックバンドと言えるかもしれない。

この曲は2016年のアルバム『カオスモシス』からのシングルだ。
60年代キャンディポップと80年代エレクトロサウンドをごちゃ混ぜにしながらもロック的なカッコよさは失わない、まるでシュガーコーティングされた正露丸みたいな、いつものことながら自由すぎる、妙にノスタルジックでかつ最新型のエレクトロ・ポップだ。

その時々の流行を取り入れてなんとかセールスにつなげようとしているだけのアーティストはいくらでもいるげと、プライマルは毎回まったく新しいロックを創造してしまうレベルの変容を遂げるところが凄い。
こういうのはやはり、感性の鋭敏さとロックへの愛がハンパではないボビー・ギレスピーの為せる業なのだろう。

80年代末のデビュー以来、彼らのニュー・アルバムは毎回「おいおいなんだよこれ。この手があったのか!」と唸らされ続けてきた。
彼らの音楽に出会ってから30年。
いまだに、「次のアルバムが最も気になるアーティスト」であり続けているところが凄い。

こんなバンドは他にいない。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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