ティーンエイジ・ファンクラブ/ミスター・タンブリン・マン(1992)

Ruby Trax The Nme 'S Roaring Forty (3cd)

【カバーの快楽】
Teenage Fanclub – Mr. Tambourine Man

1992年に英NME誌が出版40周年を記念して製作したコンピレーションCD『ルビー・トラックス』は、過去に全英1位になったヒット曲から40曲を、当時のイギリスの若手アーティストたち40組がカバーするというCD3枚組の楽しい企画アルバムだった。

そこでティーンエイジ・ファンクラブがカバーしたのがこのボブ・ディランの、というかザ・バーズのバージョンの「ミスター・タンブリン・マン」だ。

わたしは当時、輸入CDショップでこれを見つけて、アーティストや曲をチェックしながら、たぶんだけど、このティーンエイジ・ファンクラブとバーズといういかにも最高な組み合わせが、購入の決め手となったトラックのひとつだったろうと思う。

いったいどんなふうにアレンジしたのだろう、と楽しみに聴いてみたら、ただただバーズの完ペキな完コピだったので、もう笑うしかないほどだった。

アレンジからコーラスから歌い方まで、まるで写経みたいにものすごく大真面目な完コピだ。

彼らがもともとバーズをリスペクトして、お手本にしてるのはその音楽性からも明らかだったし(彼らには「ジーン・クラーク」というタイトルの曲もあるぐらいだ)、そんな師匠の代表曲を、いつもの轟音ギターなんかで台無しにするのは畏れ多かったのかもしれない。

たぶん、ティーンエイジ・ファンクラブを知らない人が聴いたらなんにも面白くもないカバー・バージョンかもしれないけれど、バーズもティーンエイジ・ファンクラブも両方とも大好きなわたしにとっては、彼らがどんな気持ちで演奏してるのかを想像しながら聴いているだけでもグッときてしまう、大好きなカバーだ。

↓ ザ・バーズのオリジナル。

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