【ディランのアルバム全部聴いてみた】『プラネット・ウェイヴズ』(1974)

Planet Waves (150 Gram Vinyl) [12 inch Analog]

【ディランのアルバム全部聴いてみた 16枚目】
Bob Dylan “Planet Waves”

ディラン32歳、アサイラム・レコードへ電撃移籍しての第1弾。めちゃくちゃ意外だけど、ディランにとってこれが初めて全米1位を獲得したアルバムだ。

バックバンドは全曲ザ・バンドで、それも意外だけどこのアルバムが初めてのことだ。
ビリー・ザ・キッドのサントラを除くと4年ぶりという久々のオリジナル・アルバムであり、当時はどちらもカリスマ的人気を誇ったディランとザ・バンドの共演によるアルバムということがファンには衝撃の大興奮だったらしいが、その割にはそんなにパッとしない印象のアルバムで、悪くはないのだけど、わたしはそんなに聴かなかった。

ただし「フォーエヴァー・ヤング」だけは別だ。

この曲はディランの楽曲の中でも屈指の感動的な名曲だ。
息子のジェイコブに捧げた、心から彼の人生を応援しているような曲だけれど、わたしはこれをいつも自分の娘に置き換えて聴いている。

その「フォーエヴァー・ヤング」はLP時代のA面の最後にテンポの遅いバージョンが、B面の最初に速いバージョンの2回も入ってたのだけれど、CDでは立て続けのフォーエヴァー・ヤングとなる。正直、2回目の速いほうはいらんかなあ、といつも思う。
「フォーエヴァー・ヤング」の過去記事はこちら

ジャケは、ディランの手になる絵だ。自身の写真を今回もまたジャケに使わなかったのは、まだ60年代の自信満々で怖いものなしのディランには戻ってないからではないかと勝手に邪推する。

↓ 「いつまでも若く(Forever Young)」のスロー・バージョン。

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