ファッツ・ドミノ/ブルーベリー・ヒル (1956)【’50s Rock Masterpiece】

Blueberry Hill

【50年代ロックの名曲】
Fats Domino
Blueberry Hill (1956)

この曲は1940年に、楽譜として出版された。作詞がラリー・ストックとアル・ルイス、作曲はヴィンセント・ローズだ。そしてその年のうちに10組のアーティストが録音した。その中で最もヒットしたのがレイ・エバールをヴォーカルに迎えたグレン・ミラー楽団によるもので、全米シングルチャート2位の大ヒットとなった。

カントリー歌手のジーン・オートリーも歌い、その後ルイ・アームストロングやブレンダ・リーなどにもカバーされた。
そして出版から15年後、このファッツ・ドミノのバージョンが爆発的に売れ、老若男女に知られる名曲となった。なんと500万枚も売れたそうだ。

ブルーベリーの丘を歩いて登っていくうち、ファッツさん、ちょっと息が切れてきたような感じの、遅さである。この絶妙な「遅さ」がわたしは好きだ。

失恋の歌なのだけれども、ファッツ・ドミノのあの愛嬌たっぷりの笑顔で歌われるとあまり深刻な感じはしない。「まあいいや、人生は長いぜ」みたいな気持ちになる。

ファッツ・ドミノの中では、わたしが一番好きな名曲だ。

(Goro)

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