ヒストリー・オブ・ロック 1955【ロックンロール爆誕!の巻】Greatest 10 Songs

ベスト・オブ・チャック・ベリー

1955

“ロックンロールの誕生”をどの時点とするかには諸説あるけれども、一般的には1955年に映画『暴力教室』に使用されたビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が、初めて世界的ヒットを記録したロックンロールであることがよく知られ、わたしもそれをロックンロールの起点、ビッグ・バンと考えたい。

もちろんそこまでの下地には、白人の音楽であるカントリーと黒人の音楽であるブルースが、互いに影響し合って、徐々にロックンロールという形に近づいてきたのだろう。

そして、それを加速させたのが、主にブルースを扱ったシカゴのレーベル《チェス・レコード》と、カントリー系のアーテイストを輩出したメンフィスの《サン・レコード》という2つのインディペンデント系レーベルの存在だった。
前者はチャック・ベリーというカントリーの要素を取り入れた黒人歌手と、後者はエルヴィス・プレスリーというゴスペルやR&Bを歌う白人シンガーを世に送り出した。そしてこの2人は、世界を変えることになる。

そんなロックンロール・ビッグ・バンの年、ロックンロールを創造した偉大なアーティストたちによる、1955年の名曲10選です。

ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ/ロック・アラウンド・ザ・クロック
Bill Haley & His Comets – Rock Around The Clock

Rock Around the Clock

青く美しいこの地球で初めて世界的大ヒットとなったロックンロールナンバー。そしてこの星は騒がしくなり、若者たちは尻がムズムズして、じっとしていられなくなったのだ。

実はこの曲は1954年にリリースされていたのだけど、翌年に『暴力教室』の主題歌として使用されたことで、全米1位、全英1位の爆発的なヒットとなった。

それにしても70年近くも前の録音なのにこんなに生々しい最高の音で録られているのはどういうわけだろう。むしろ近年のロックの音のほうが生々しさを失い、すっかりしょぼくれて冴えない音になっている気がする。

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チャック・ベリー/メイベリーン
Chuck Berry – Maybellene

Berry Is on.. -Coloured- [Analog]

シカゴのチェス・レコードには素晴らしいブルース・アーティストたちを輩出し、当時は栄華を極めたが、そこから圧倒的なスピード感と画期的なギター・スタイルで彗星のように現れたのがこのチャック・ベリーだった。

現在まで続くすべてのギター・ロックの祖と言っても過言ではない、まさにロックンロール誕生のシンボルである。これはそんな彼のデビュー・シングルで、いきなり全米5位の大ヒットとなった。

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リトル・リチャード/トゥッティ・フルッティ
Little Richard – Tutti Frutti

Here's Little Richard

1951年にデビューしながら、なかなかヒットに恵まれなかったリトル・リチャードの、最初の大ヒット曲。この「ロック史上最も偉大なイントロ」とも評された、世界中の若者たちの心を叩き起こすような歌声に度肝を抜かれる。

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ファッツ・ドミノ/エイント・ザット・ア・シェイム
Fats Domino-Ain’t That A Shame

ファッツ・ドミノ・スウィングス

ニューオリンズR&Bのレジェンドでもあるファッツ・ドミノもまた、偉大なロックンロール・オリジネイターのひとりだ。彼のあたたかい歌声と、いかにも人の好さそうな笑顔が大好きだ。ホントは怖いのかもしれないけれども。この曲は全米10位と、彼にとって初のトップ10ヒットとなった。

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ボ・ディドリー/ボ・ディドリー
Bo Diddley – Bo Diddley

ボ・ディドリー

このデビュー・シングルでいわゆる「ジャングル・ビート」という大発明を世に送り出したボ・ディドリーは、それだけでも永久にロック史に名が残るだろう。彼もまたチェス・レコード出身だが、R&Bチャートでいきなり1位を獲得する、鮮烈なデビューだった。

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エルヴィス・プレスリー/ミステリー・トレイン
Elvis Presley – Mystery Train

Elvis at Sun

メンフィスのインディ系レーベル、サン・レコードからリリースされた5枚目のシングルのB面に収録された曲。ジュニア・パーカーのカバーだが、エルヴィス・プレスリーという奇跡のグルーヴを持つ男の本領発揮と言えるカッコいいカバーだ。そして翌年エルヴィスはメジャーのRCAに移籍すると、地球上で最も注目を集める男となり、世界初のロックンロール・スターとなった。

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ジョニー・キャッシュ/クライ!クライ!クライ!
Johnny Cash – Cry! Cry! Cry!

Johnny Cash with His Hot and Blue Guitar (2017 Definitive Expanded Remastered Edition)

エルヴィスの1年後輩でサン・レコードからデビューしたジョニー・キャッシュは、カントリー・シンガーの中でも最もロック界に影響を与えた人物と言えるだろう。この曲は彼のデビュー・シングルとなった、初期の代表曲のひとつだ。

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マディ・ウォーターズ/マニッシュ・ボーイ
Muddy Waters – Mannish Boy

リアル・フォーク・ブルース

当時のチェス・レコードの大将と言えば、このマディ・ウォーターズだ。このブルースの巨人こそが、ロックの父であると言っても過言ではない。
最近は「男らしい」とか「女らしい」みたいな言葉を使うのは控えなければいけないらしいヘンな世の中になってしまったけれど、このマディの歌は「俺は”BOY”じゃない、”MAN”だ!」と叫ぶ、アケスケでビンビンな、ホレボレするぐらいカッコいい男の中の男の歌だ。

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ザ・プラターズ/オンリー・ユー
The Platters – Only You (And You Are Alone)

Encore of Broadway Golden Hits

1973年の映画『アメリカン・グラフィティ』で使われ、当時は“オールディーズ”という言葉でまず思い浮かべる曲の代表格だった。

ロックンロールではないが、この頃からアメリカン・ポップスの黄金時代も同時に始まったのだ。ドゥ・ワップから進化した甘口のポップスではあるが、その後のロックがこういったポップスからも多大な影響を受けているのは間違いない。

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ロニー・ドネガン/ロック・アイランド・ライン
Lonnie Donegan – Rock Island Line

Rock Island Line

アメリカでロックンロールが誕生したこの年、同時にイギリスでも後の英国ロックの起源となる音楽が誕生している。

“スキッフル”と呼ばれた、ブルースやカントリー、フォーク、ジャズなどに影響を受けた音楽で、このロニー・ドネガンがそのブームの中心人物となった。ビートルズやストーンズをはじめ、60年代の英国アーティストで、スキッフルおよびロニー・ドネガンに影響を受けていない者はいないとさえ言われるほどだ。

この曲は彼のデビュー・シングルで、いきなり全英8位、全米8位の大ヒットとなった。
元はアメリカのフォーク・ソングだが、最初はゆっくりと語りで始まり、徐々にテンポが上がって最後は猛烈なスピードになっていく、なかなかのイカれた音楽である。

選んだ10曲がぶっ続けで聴けるプレイリストを作成しましたので、ご利用ください。

♪プレイリスト⇒ロックンロール爆誕!【ヒストリー・オブ・ロック 1955】Greatest 10 Songs (goromusic.com)

また、apple musicのプレイリストとしても作成済みです。
apple musicをご利用の方はこちらのリンクからプレイリストにジャンプできます。

ロックンロール爆誕!【ヒストリー・オブ・ロック 1955】Greatest 10 Songs (goromusic.com)

ぜひお楽しみください。
(by goro)

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