No.210 ハウリン・ウルフ/スプーンフル (1960)

Howlin' Wolf
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その210
Howlin’ Wolf  Spoonful

ウルフ大先生は1951年に41歳でデビューした、かなりの遅咲きである。
この「スプーンフル」も50歳での録音ということになる。

すごくシンプルな曲だけど、すでに老成しているような大先生の重量級のヴォーカルと、巨人の歩みみたいな独特のグルーヴがこの曲を魅力的なものにし、斬り合いのようなギターの空中戦がとどめを刺す。
いろんなアーティストのバージョンがあるけど、わたしにとってはこれ以上のものは無い。

歌詞はたぶんだけど、クスリのことでもあり女性のことでもあり人生のことでもあるように、多義的に書かれている。

ダイヤのスプーン一杯で満足だ
金のスプーン一杯で満たされる
おまえの愛のスプーン一杯でおれの魂は満たされる

男たちはそのことで嘘をつき
そのことで泣き、そのことで死ぬ
すべてはスプーン一杯のことで争ってるのさ
たったスプーン一杯のことで
(written by Willie Dixon)

わたしは若い頃はこの先生のことはよくわからなかったけど、今あらためて聴くとすごく良いので、大先生と呼んでいる。
やはり年を取らないとわからないことはたくさんあるものだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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