≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その392
Madonna – Beautiful Stranger
この曲は、1999年のアメリカ映画『オースティン・パワーズ デラックス』の挿入歌だ。
ヨーロッパではシングルカットされて全英2位など大ヒットしているが、なぜか米国ではシングルカットされなかった。
『オースティン・パワーズ』は、007などの古いスパイアクション映画を全編下ネタでパロディにしたクッソ下品なコメディ映画だ。
大ヒットしたため3作も作られ、このマドンナの曲が使われているのは2作目である。
わたしはアメリカのコメディ映画というものがあまりツボにハマらないのでほとんど見ないけど、この『オースティン・パワーズ』シリーズは大好きである。
『オースティン・パワーズ デラックス』は60年代へタイムスリップする話なので、その舞台に合わせて、60年代のサイケデリック・ロックと横ノリのダンスミュージックを合わせた遊び心のある曲になっている。
それにしてもマドンナの凄いところは、どんな曲でも完全に自分のものにしてしまうところだ。曲によって使い分ける声の引き出しも、いったいいくつあるのか。
当時41歳、B級美人の頂点、鍛え抜かれた強靭なボディでなおさら無敵感が凄いこの時代のマドンナは、よだれが出るぐらい魅力的だった。