ザ・キュアー/キャタピラー(1984)

ザ・トップ

【80年代ロックの快楽】
The Cure – The Caterpillar

2019年のフジ・ロックの大トリを務めたのがこのキュアーだったというのはわたしには驚きであった。

いつからそんなにエラくなったのか。

そして若者たちは大丈夫なのか、キュアーなんかで。

あんな暗いオッサンたちで。

というのが、失礼ながらリアルタイムの元ファンであるわたしの率直な感想だった。
でもネットの感想なんかを見るとフジ・ロックのライヴ・パフォーマンスは高く評価されていて、よかったよかったと胸をなでおろした。

5枚目のアルバム『ザ・トップ』からシングル・カットされたこの「キャタピラー」は、「ラヴ・キャッツ」が全英7位の大ヒットとなった後に発表された、この時代の彼らとしてはめずらしく明るいナンバーだ。これが彼らなりの、絶好調の感じだったのかもしれない。

ヴァイオリンがキーキーと軋む音や、パーカッションが印象的な軽快なサウンドがとても良い。明るいゴスだ。

PVは相変わらず『シザーハンズ』の世界観で、まあ1990年公開のあっちのほうが後なのだけれど、リアル・シザーハンズがこの頃はまだずいぶんと可愛い感じである。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする