テンプテーションズ/ユー・アー・マイ・エヴリシング(1967)

ウィズ・ア・ロット・オブ・ソウル

【モータウン・ポップスの快楽】
You’re My Everything

songwriters : Norman Whitfield, Cornelius Grant, Roger Penzabene

米ミシガン州デトロイトで結成された5人組のソウル・コーラス・グループ、テンプテーションズは1961年にモータウン・レコードからデビューした。

以来60年間、メンバー・チェンジを繰り返しながらも「5人」という体制だけはこだわりを持って維持し、一度も解散することなく、現在も活動を続けている(オリジナル・メンバーもギリ1人だけ残っている)。

凄いことだ。

彼らは「テンプス」という愛称で呼ばれ、〈ソウルの帝王〉と呼ばれた。
わたしはモータウンの男性コーラスグループではテンプスがいちばん好きで、一時期ハマっていたことがある。

ハイテナー、テナー、バリトン、バスに分かれ、曲によってリード・ヴォーカルも替わり、ダンスや見た目も重視した(メンバー・チェンジの際には身長や容姿も条件になった)ハイ・クオリティのコーラス・グループだ。60年代にシュープリームスやミラクルズと共にモータウン王国を築き、ヒット・チャートを席巻した。

この曲は、ファルセットのエディ・ケンドリックスがメインでリードを取り、バリトンのデヴィッド・ラフィンが部分的にリードを取った曲。全米6位、R&Bチャート3位の大ヒットとなった。

テンプスは代表曲の「マイ・ガール」など、ストリングスのアレンジが印象的なものが多いけれども、この曲はその中でも特にストリングスの美しさが強く記憶に残る名曲だ。

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