【映画】『イギー・ポップ:ア・パッション・フォー・リヴィング』(1998米) ★★★☆☆

イギー・ポップ-ア・パッション・フォー・リビング [DVD]

【音楽映画の快楽】
Iggy Pop A Passion For Living

監督:ギルス・ナデウ
出演:イギー・ポップ

本人へのインタビューと、過去のライヴやテレビ出演時の映像などで構成された、イギー・ポップの30年に及ぶ音楽活動を振り返るドキュメンタリー作品。51分と短めなので、たぶんTVドキュメンタリーをDVD化したのだろう。

インタビューが和気藹々としていてイギーも乗せられて明け透けに語っているし、使われている映像も結構レアなものだったりして楽しめる。

ライブ中に下半身を丸出しにした映像も使われていて(もちろんモザイクはかかってるけど)、なぜ下半身を出すのか? と訊かれて「ライヴがあまり盛り上がってないときに、これでどうだ! って出すだけなんだよねー。盛り上がるから」っていうお笑い芸人とほとんど変わらない答えに笑った。

上半身裸で歌うようになったきっかけは、図鑑で見た古代エジプトのファラオがカッコよかったからという話や、大好きだった子供番組で「番組へのお手紙は25語以内でお願いね」という言葉をずっと憶えていて、「だから歌詞もなるべく25語以内で書くようにしてるんだ」という、なんかイギーの作風の本質が垣間見えるような話も面白かった。

ヴェルヴェッツのニコにクンニの仕方を教えられたというのはさすがに調子に乗って喋り過ぎだけれど、「ノー・ファン」はジョニー・キャッシュの「アイ・ウォーク・ザ・ライン」の構成を手本にしてるという音楽的な話などは興味深かった。

それにしても全盛期のライヴ映像、特にストゥージズ時代のイギーはめちゃくちゃカッコ良かったなあ。ジム・モリソン以上だ。

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