プライマル・スクリーム/ボーン・トゥ・ルーズ(2003)

LIVE IN JAPAN [12 inch Analog]

【カバーの快楽】
Primal Scream – Born to Lose

songwriter : Johnny Thunders

2003年にプライマル・スクリーム初のライヴ・アルバムとして日本限定発売された『ライヴ・イン・ジャパン』のラストに収録されている、彼らの定番のアンコール・ナンバーだ。

「ボーン・トゥ・ルーズ」はNYパンクの代表格、ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズの代表曲であり、「生まれながらの負け犬」と自虐的に歌うジョニー・サンダースのテーマのような名曲だ。

ロックンロール、サザン・ソウル、カントリー、ハウス、ノイズ、エレクトロなど、様々な引き出しを持つプライマル・スクリームの、しかし結局根っこはディープなパンクであることを誇示するような、プライマルらしい選曲だ。

それにしてもこの激烈なライヴ盤の疾走感、熱量、破壊力は凄まじい。
もう1曲目の「Accelerator」の爆音の炸裂から、血沸き肉踊ってしまう。気が狂うぐらい素敵だ。
エレクトロ系の曲も、ライヴで演るとこんなに熱くて激しいのかとあらためて見直した。

それに、なにしろこの時期のプライマルには、ギターにマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズが参加し、さらにベースが元ストーン・ローゼスのマニなのだ。ちょっとしたスーパー・グループである。このメンツに節度ある大人しい演奏をしろというほうが無理というものだ。

それにしても、この音を聴いたら、このときの日本公演に行かなかったことが悔やまれてならない。ああ、ちきしょう。

プライマルの代表作としても薦められる激甚ライヴ盤だ。
日本限定ではもったいないとやはり考えたのか、2016年には2枚組のアナログLPとして全世界向けに発売された。
うわあ、欲しいなあ、アナログ盤。