No.230 ザ・キンクス/ウォータールー・サンセット (1967)

Something Else: Deluxe Edition
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その230
Kinks – Waterloo Sunset

いかにもレイ・デイヴィスらしい、ひねくれてて、ユーモアがあって、美しい、完璧な曲だ。

レイ・デイヴィスなんて言ってもわれわれより下の世代はほとんど知らないのかもしれないけれど、キンクスのフロントマンであることはもちろん、ロック史上の最も優れたソングライターのひとりとして彼の名前を忘れることはできない。
レノン&マッカートニーやジャガー&リチャーズに匹敵する(好みによってはそれ以上)楽曲をいくつも書いたし、なにしろレイ・デイヴィスはひとりで書いてるのだ。

「ウォータールー・サンセット」はそのレイ・デイヴィスのソングライティングの才能を、瞬殺で納得させることができるような名曲だ。

ウォータールーがどんなところだか知らないけれど、美しい夕陽に包まれた町をつい思い描いてしまう、美しい曲だ。

でも一方で気になるのはこの、窓から外を眺めているだけの孤独な男だ。
純粋なのにどこか傷ついた心を持っているようなこの男にはいったいなにがあったんだろう、なんてついつい考えてしまう。

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