≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その270
Bruce Springsteen – hungry heart
十代の頃に、初めてブルース・スプリングスティーンを知った曲だ。
今でもこの曲を聴くと、なにかがこみあげてくるように胸が熱くなり、いろいろな場面の記憶がよみがえる。
歌詞に自分を重ね合わせて心を揺さぶられたり、孤独を感じたり、自分の間違いについて考えたり、勇気づけられたりした。
なんて思ってる人はきっと世界中にたくさんいるのだろう。わたしもそのひとりだ。
すべての、”満たされない心”を抱えた人々のテーマ曲だ。
あ。
また孤独の歌だった。
わたしはどうしてもそういう歌に魅かれるらしい。
この曲が書かれたのは、アズベリー・パークでスプリングスティーンがジョーイ・ラモーンと偶然に出会ったことがきっかけだったらしい。
ジョーイはラモーンズに曲を書いてくれとブルースに頼み、ブルースは快諾してその晩に一気に書いたのが、この曲だった。
しかし自身のプロデューサーだったジョン・ランドーに聴かせると、この曲を提供するのはやめろ、と止められたということだ。
ジョン・ランドーはこの曲がヒットソングになると確信したのだ。
シングルとして発売されると、ブルースにとって初めてのトップ10入りとなる大ヒットとなった。
ラモーンズは好きだけど、あげなくてよかったと思う。