パワー・オブ・ドリームス/ 100 Ways To Kill A Love(1990)

Immigrants, Emigrants & Me

【アイリッシュ・ロックの快楽】#5
Power Of Dreams – 100 Ways To Kill A Love

パワー・オブ・ドリームスはダブリン出身の4人組のバンドで、1989年にデビューした。
この「100 Ways To Kill A Love」は彼らの2ndシングルだ。

この当時は全員10代と、むせかえるほど青臭い、青々とした青二才たちだった。
この曲もまさに10代のヤミクモな勢いそのままの、レモンスライスが満タンに詰まったレモンサワーみたいな、甘酸っぱくて爽やかでリーズナブルに酔えるロックンロールだ。

当時は渋谷陽一がやけにプッシュしたり、同郷の大先輩U2をやたらと目の敵にする発言などで面白がられ、キャッチーな曲調もあって、日本で人気を得たバンドだった。
彼らのライブに、U2のボノが花束とチョコレートとB.B.キングのレコードとコンドームを送りつけて来たことに腹を立て、お返しにダイナソーJrのレコードとコンドームを送ったという逸話が当時はよく知られたものだった。

そんな、良くも悪くも若気の至りが満タンのレモンサワーは、1995年、オアシスが大ブレイクしていた頃に、人目につかぬところでひっそりと解散した。

しかし2010年、アラフォーになった彼らは再結成し、「1989」というシングルを発表した。
残念ながらなにを歌っているかはわからないが、1989年と言えば彼らがデビューした年だ。当時の想いやそこからスタートした半生について思いをはせているのかもしれない。

テイストがまったく昔と変わっていないのが嬉しいが、ちょっとノスタルジックでせつない曲調がまた想像をふくらませたくなるのだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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