ザ・ローリング・ストーンズ/ミッドナイト・ランブラー(1969)

レット・イット・ブリード

ザ・ローリング・ストーンズ
【100グレイテスト・ソングス】#40
The Rolling Stones – Midnight Rambler

1969年の名盤『レット・イット・ブリード』収録曲。

シンプルなシャッフルのブルース・ロックで始まり、リズムやテンポを変えながら、ライブでは10分を超えて演奏される大曲。

わたしの友人にもストーンズでこれが一番好き、と言っていた者がいたが、ストーンズ・ファンには人気の高い曲だと思われる。

キース・リチャーズはこの曲を「コード・シークエンスは違うが、音は純粋なシカゴ・ブルース。ストーンズでも指折りの独創的なブルースだ」と語っている。また、「タイトルと主題は、たまたま新聞を見ていたら『真夜中の徘徊者、また底抜け騒ぎ』というのがあったんだ。よし、いただき」と自伝には書かれている。

ミック・ジャガーによれば、1962~64年に起こった米国ボストンの連続殺人事件を題材にしたという。

「ボストン絞殺魔」と呼ばれた犯人アルバート・デザルボは、19歳から85歳までの女性13人を性的暴行の上、殺害した。最後の犯行である19歳の少女の遺体は、陰部にホウキを突き刺された状態で発見されている。
デザルボは終身刑を宣告されて刑務所に収容されたが、1973年に刑務所内で刺殺されている。犯人・動機共、不明である。

この曲は「真夜中の徘徊者に気をつけろ」、と注意喚起したり怖がらせたりしているちょっとしたホラー・テイストの歌詞であるが、それほど深い意味はないようだ。イタリアに滞在中にミックとキースが書いた曲だが、ミックは「なんであんな天気の良い、明るいところであんな暗い曲を書いたのか、わからない」と語っている。

わたしは若い頃、あまり歌詞の内容をよく理解せずに、夜中に飲み歩きながら「真夜中の徘徊者」になったつもりで、この曲を口づさんでいたものだった。そんな異常者の殺人鬼のことだとは思わなかったでねえ。

動画は71年のマーキー・クラブでのライヴ。音も映像も良いし、まあ、カッコいいわ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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