No.440 ザ・ローリング・ストーンズ/デッド・フラワーズ (1971)

Sticky Fingers
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その440
The Rolling Stones – Dead Flowers

1971年に発表されたアルバム『スティッキー・フィンガーズ』は、デッカとの契約が切れて立ち上げたローリング・ストーンズ・レーベルでの最初のアルバムだ。
また、ブライアン・ジョーンズがまったく参加していない、そして替わりにミック・テイラーがフルで参加した初めてのアルバムでもある。
その両方のせいなのか、それまでのアルバムとはサウンドも、楽曲も、完成度の高さも、大きく印象が違う。ストーンズの最高傑作のひとつだ。

ストーンズは60年代後半、ブリティッシュ・ビートの限界にぶち当たり、迷走していた時期に、ブルースとカントリーに回帰してアメリカ南部のサザンロックの方向へとシフトした、ロック史に残る名盤『ベガーズ・バンケット』を発表して見事な復活を遂げる。

奇しくも同じ68年、アメリカではザ・バーズにグラム・パーソンズが加入して、史上初のカントリーロック・アルバム『ロデオの恋人』を誕生させた。

そしてロックの神様のお導きか悪魔のお導きかはわからないが、そのグラム・パーソンズとキース・リチャーズという英米を代表するジャンキーが親友になったところからストーンズにカントリー・ミュージックとヘロインが注入され、ストーンズは黄金時代を迎えるのである。

そんなグラム・パーソンズとカントリーの影響で誕生した名曲に「ワイルド・ホース」があるが、ストーンズのカントリー・ロックで言うならわたしはこちらの「デッド・フラワーズ」のほうがさらに好きだ。
ミックのカントリー風のヴォーカルもいいし、エレキギターの音色もいい。ただのカントリーミュージックの模倣ではない、ちゃんとストーンズ流のロックに昇華されているし、あらためてジャガー&リチャーズのソング・ライティングの素晴らしさも感じる。
グラム・パーソンズがカントリー・ロックの種を蒔き、悪友のストーンズが見事な果実を実らせたのだ。

この曲はグラムの「ファンの女の子に花束をもらったんだけど、よく見たら枯れてやがった」という話をキースが面白がり、そこから生まれたという説がある。

ストーンズには山ほど名曲があって、たったの5曲なんて絞れるはずもないのだけど、最後はわたしが最も好きな曲のひとつで、カラオケに行ってもつい歌ってしまう、この名曲を選びたい。

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