【80年代ロックの快楽】
The Smiths – This Charming Man
The Smiths – This Charming Man
ザ・スミスの2ndシングルで、全英25位と、彼らの出世作となった代表曲だ。
モリッシーの書く歌詞は、その独特の世界観が面白かったり、困惑したり、ゾクゾクしたり、呆気に取られたりするけれども、この曲も彼らしい、断片的な情景や情報で聴く者の想像力に委ねるような、すべてを説明せずに、自由に想像できる面白さがある。
この歌詞からわかるのは、少年の自転車がパンクし、素敵な紳士の乗った車に乗せられたこと、少年は遊びに行きたいけど服がないと悩んでいること、紳士は美少年がそんなことで悩むなんてと呆れていること、調子に乗った少年に対して紳士が「指輪は返しなさい」と言っていること、少年はこういうことには慣れている、ということだ。
裕福な紳士と貧しい美少年が出会ったら、というとどうしてもわたしはきわどいこと、男娼的なことを想像してしまうが、それはわたしの脳みそがもう腐っているせいなのかもしれない。
コメント
I haven’t got a stitch to wear 着ていく服が無い、をこのような形容で書くとは、モリッシーにしか書けない歌詞ですね。
大好きな曲です
コメントありがとうございます。
このPVもスミスらしくてすごくいいですよね。
こんなことが似合うのはスミスだけだと思います。