【映画】『アイ・ソー・ザ・ライト』(2015米) ★★★☆☆

アイ・ソー・ザ・ライト (字幕版)

【音楽映画の快楽】
I Saw the Light

監督:マーク・エイブラハム
主演:トム・ヒドルストン

物語は21歳のハンクが最初の妻、オードリーと結婚するシーンから始まる。
そして、25歳でレコード・デビューして一躍スターになり、29歳で死去するまでの8年間を描いた映画だ。

妻オードリーとの愛憎、様々な女性とのもつれ、2番目の妻ビリーとの結婚、アルコール依存症やドラッグによる影響などが中心に描かれていて、それなりにドラマチックではあるものの、音楽的なエピソードや描写はやや物足りなく感じる。

成功の裏ではかなり放埓な生活をしていたようだけれど、さすがにカントリー界のレジェンドなので、下世話なロックスターのようには描かれていない。
そこは仄めかされている程度だけれど、彼がセックス、ドラッグ&ロックンロールの大先輩の1人であることは間違いないようだ。

結婚以前にはまったく触れられていないので、少年時代の生活や、黒人のストリートミュージシャンにブルースの弾き方を教わったという有名なエピソードなども出て来ない。そういう音楽的なエピソードがもっとあればわたしはさらに楽しめたと思う。

それでも、主演のトム・ヒドルストンはハンク・ウィリアムスになりきり、歌も自分で歌っているし、ハンクの歌に影を落とす孤独や哀しみの表現や、どこか呪われたようなところのある人間として演じているところなんか、良かったなあ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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