【思わずジャケ買いしたくなる】ピーター・サヴィルのアートワーク Best 10

最近、ユニクロとのコラボTシャツも発売された、英マンチェスター出身のグラフィックデザイナー、ピーター・サヴィル。

わたしもユニクロの店頭で見つけて、ジョイ・ディヴィジョンのジャケのデザインTシャツを即買いしてしまいました。

1978年にマンチェスターに創立されたファクトリー・レコードの専属デザイナーとして活動し、ジョイ・デヴィジョンやニュー・オーダー、ロキシー・ミュージックやスウェードなどのレコード・ジャケットを手掛け、そのモダンで斬新な独特の美しいデザインは、思わずジャケ買いしたくなるほどの素晴らしいアートワークを多く生みました。

ここでは、そんなピーター・サヴィルの名アートワークから、至極のBest 10を選んでみたいと思います。(※中身の音楽は関係ありません。あくまでアートワークのみの評価です)

第10位 スウェード/サイ・ファイ・ララバイズ(1997)
Suede – Sci-Fi Lullabies

Sci-Fi Lullabies

スウェードの、シングルのカップリング曲などを集めた2枚組アルバム。
全英9位とよく売れ、内容も充実していることから、最高のBサイドコンピレーションのひとつとして高く評価された。

ジャケ写は、英空軍の演習に標的として使用され、破壊された戦闘機とのこと。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

第9位 ニュー・オーダー/権力の美学(1983)
New Order – Power,Corruption & Lies

POWER, CORRUPTION & LIES [12 inch Analog]

ニュー・オーダーの2ndアルバム。全英4位。ジャケとタイトルと音楽が全部合ってない感じが逆に良かったりする。

ジャケットは19世紀後半のフランスの画家、アンリ・ファンタン=ラトゥールの絵なのだそうだ。右上のカラーコードで一気にモダンに見える。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

第8位 スウェード/カミング・アップ(1996)
Suede – Coming Up

カミング・アップ(コンプリート・エディション)(DVD付)

スウェードの3rdアルバム。全英1位。
スウェードは印象的なジャケが多いけど、中でもこれは鮮烈だった。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

第7位 ウルトラヴォックス/エデンの嵐(1981)
Ultravox – Rage in Eden
Rage in Eden
ウルトラヴォックスの5枚目のアルバム。全英4位。
ユーモラスで大胆な、一度見たら忘れられないデザイン。このTシャツあったらカッコいいと思う。
第6位 ロキシー・ミュージック/フレッシュ・アンド・ブラッド(1980)
Roxy Music – Flesh + Blood
Flesh and Blood [12 inch Analog]
ロキシー・ミュージックの7thアルバム。ロキシーにとって4作ぶりとなる全英1位を獲得したアルバム。もしかすると売り上げにジャケの効果もあったのではないかと思わせるほど、ジャケ買いしたくなるアートワークだ、
第5位 ニュー・オーダー/ムーヴメント(1981)
New Order – Movement
Movement
ジョイ・デヴィジョンのフロントマンだったイアン・カーティスを亡くし、残されたメンバーでニュー・オーダーとして再起をはかった1stアルバム。全英30位。
超シンプルながら、新しい何かが始まりそうな、インパクトのあるデザインだ。

第4位 ジョイ・ディヴィジョン/クローサー(1980)
Joy Division – Closer

Closer (180gr Reissue) [12 inch Analog]

イアン・カーティスの死の2カ月後に発売された2ndアルバムにして、最後のアルバム。
伊ジェノヴァのアッピアーニ家の墓所の写真を使用した、いかにもイアンの死を象徴するようなジャケだが、実際にはイアンの死よりも前にアートワークは出来ていたそうだ。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

第3位 ニュー・オーダー/ゲット・レディー(2001)
New Order – Get Ready

Get Ready [12 inch Analog]

ニュー・オーダーの7枚目のアルバム。全英6位。

オレンジのラインが効果的な、シンプルだけどカッコいいジャケだ。当時、ニュー・オーダーは苦手だったくせに、本気でジャケ買いしようと思ったアルバムだった。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

第2位 ジョイ・ディヴィジョン/アンノウン・プレジャーズ(1979)
Joy Division – Unknown Pleasures

Unknown Pleasures [12 inch Analog]

ジョイ・ディヴィジョンの名盤1st。ピーター・サヴィルの代表作として知られるアートワークだ。

これは、地球から約2300光年離れたこぎつね座の方向にある中性子星が発する、1967年に史上初めて発見されたパルスの波形なのだそうだ。
なにがなんやらさっぱりわからないけれども。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

第1位 パルプ/ディス・イズ・ハードコア(1998)
Pulp – This Is Hardcore

This Is Hardcore by Pulp (1998-03-23)

英シェフィールド出身のロックバンド、パルプの6thアルバム。全英1位。

これをもしアナログ・レコードで見つけたら、刺激的なタイトルも相まって、買っちゃうだろうなあ。

⇒聴いてみたくなっちゃった人はこちら

以上、ピーター・サヴィルのアートワークBest 10でした。

アートワークの印象は、音楽の印象に必ず混ざり込んでくるはずの、重要なものだと思う。
でも、最近はサブスクなので、レコードやCDを買うこともすっかりなくなってしまった。

昔はジャケが気に入って買ってしまい、聴いてみてピンとこなくても、せっかく買ったのだからと好きになるまで繰り返し聴き、そうするといつかはなんとなく好きになるもので、そういうのが音楽との出会いの醍醐味だったものだ。

わたしも今はそういうこともすっかりなくなってしまった。
ちょっと寂しいなあ。

Visited 80 times, 1 visit(s) today