【カバーの快楽】
The Jesus And Mary Chain – Surfin’ USA
The Jesus And Mary Chain – Surfin’ USA
ジーザス&メリー・チェインのアルバム『キスは罠(Barbed Wire Kisses (B-Sides and More)』に収録された、ビーチ・ボーイズの大ヒット曲のカバー。
まるで鬱病にかかった空軍兵士が、サーフ・ミュージックを口ずさみながら、戦闘機で自国の街に爆撃を浴びせてるようなカバーだ。
決してメリー・チェインに悪気はないのだと思う。これも彼らなりのリスペクト、愛情表現なのだ。
曲の最後で女性がなにか怒鳴っているけど、なにを言ってるかわからないので、わたしは勝手に想像している。
「いいかげんにしなさい! あんたたち兄弟と来たら、ピーピーギャーギャー雑音ばっかり出して、うるさいったらありゃしない! 耳がキンキンするわ! その近所迷惑なギターと機械を持って、さっさと出てお行き! 肥溜めにでもぶち込んでくるがいいわ! わたしの家に二度とその物騒なやつを持ち込まないで!」