【カバーの快楽】
Tatsuro Yamashita – Darlin’
Tatsuro Yamashita – Darlin’
1984年にアメリカで制作された、西海岸を舞台にしたサーフィンのドキュメンタリー映画『ビッグ・ウェイブ』は、サウンドトラックを山下達郎が担当した。
これはそのサントラに収録された、ビーチ・ボーイズの67年のアルバム『ワイルド・ハニー』からのヒット曲のカバーだ。ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴ(ビーチ・ボーイズのリード・ヴォーカルで、ウィルソン兄弟のいとこ)による作品だ。
原曲はウィルソン兄弟の末っ子カールがリード・ヴォーカルを務めている。末っ子らしい、のびのびとした愛嬌のある歌い方が魅力的だ。
わたしはこの映画は観ていないけれど、この曲がとても好きなので取り上げた。
山下達郎はこのアルバムでビーチ・ボーイズを歌うために、専門の講師を雇って英語の発音指導を徹底的に受けたという。
ビーチ・ボーイズ愛の深さが半端じゃない山下達郎ならではの、さすがのカバーだ。素晴らしい出来。歌の上手さでは完全にオリジナルを上回っているな。
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