エルヴィス・コステロ/ヴェロニカ(1989)

スパイク<SHM-CD>

【パブ・ロックの快楽】
Elvis Costello – Veronica

ワーナーに移籍して初めてのアルバム(なのでジャケットもワーナー・ブラザーズのロゴを模している)『スパイク』からのシングル。ポール・マッカートニーとの共作で、ベースもポールが弾いている。全米19位とアメリカでのチャート最高位となるビッグ・ヒットとなった。

日本ではフジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』のテーマ曲として使用されていた(1999~2003)ので、小倉智昭の顔と共に思い出す人も多いかもしれない。たぶん日本では最もよく知られたコステロ・ナンバーだろう。

曲調は明るくポップだけれども、歳をとって認知症になり自分の名前も思い出せなくなってしまった女性の哀しみを歌っている、重くせつない内容の歌詞だ。
当時、実際に認知症になっていたコステロのお祖母さんをモデルに書いたそうだ。