≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その3
Muddy Waters – I Just Want To Make Love To You
わたしにとってブルースは≪夜の音楽≫だ。
この曲はその代表格で、欲望むき出しみたいな生々しい歌詞を朗々と吠え、闇の奥からリトル・ウォルターによる獣の咆哮のようなブルースハープが耳をつんざく。
邦題では「恋をしようよ」というタイトルらしいが、そんな生易しいことでは済みそうもないだろう。
まさに、夜のみだらなブルースである。
名盤『ザ・ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ』の1曲目のこの曲を聴いて、全身総毛立つような衝撃を受けて惚れ込み、ブルースを聴き漁るきっかけとなった思い出の曲だ。