≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その184
Neil Young – Rockin’ in The Free World
もしもロック好きの若者が「ニール・ヤングってよく知らないけど、良いんですか?」なんて訊いてきたら、黙ってこの曲を聴かせれば全戦全勝だと信じている。
ロック好きならこの曲を聴いてなにも感じないなんてことはありえないだろう。
わたしにとっては80年代最高のロックンロールであり、ニール・ヤングの最高傑作のひとつだ。
街はあらゆる人種であふれている
足を引きずるように歩く人、道端で眠る人
道の先には警告の標識があり
多くの人はこう叫ぶ
いっそ死んだほうがましだ、と赤ん坊を抱いて夜をさまよう女の子
ゴミ箱の横に赤ん坊を置き去りにして注射を射ちに行く
彼女はなすすべもない自分の人生を憎む
その子供もまた、学校には行かないだろう
決して恋をすることもなく、クールになることもないだろう
(written by Neil Young)
アメリカの影の部分も真っ直ぐ見つめ、やりきれない哀しみや怒りに駆られながらも、ロックンロールに象徴される光と希望だけは決して失わない強い意志のようなものが漲る、魂が震えるようなナンバーだ。
ニールのいつになく激しく、アツいヴォーカルも最高だ。