ザ・ローリング・ストーンズ/地の塩(1968)

ベガーズ・バンケット

≪ザ・ローリング・ストーンズ 100グレイテスト・ソングス≫その6
The Rolling Stones – Salt of the Earth

1968年の名盤『ベガーズ・バンケット』の最終曲。
アルバムはストーンズの最高傑作のひとつだ。


『ベガーズ・バンケット』のプロデューサーはジミー・ミラーだけど、だいたいのストーンズファンはこのジミー・ミラーがプロデュースした4作、『ベガーズ・バンケット』『レット・イット・ブリード』『スティッキー・フィンガーズ』『メインストリートのならず者』のどれか、または全部を、ストーンズの最高傑作として挙げることが多い。

ストーンズの音楽の源流へと遡る、アメリカ南部の土の匂いと、労働者の汗の匂いがツンと薫るような生々しいサウンドは、ロックンロールの原点のようでもある。

ロックンロールというのは決しておしゃれなものではないし、ただ楽しく踊るためだけのものでもない。

薄汚れていて、饐えた匂いを放つ、生々しい言葉と、リアリティのある音でできた音楽なのである。


重労働の人々に乾杯
社会の底辺に生まれたことに乾杯
良いことと悪いことのためにグラスを掲げ
「地の塩」に乾杯
(written by Jagger & Richards)

「地の塩」とは、この世で最も大切なものを指す、聖書に出てくる言葉だ。
ここでは、社会の底辺に生まれ、重労働をしながら生きていく貧しい人々のことだ。


この曲は、キース・リチャーズのヴォーカルから始まる。
これはたしか初めてキースがリード・ヴォーカルを取った曲だと思う

これがもう、ヨレヨレで、ヘロヘロである。

貧しい労働者たちが安酒場に集まって、重労働の仕事の愚痴を肴に酒をナメているうちだれかがギターを取り出して歌いだしたかのようなリアリティがある。

ロックというのは、完璧じゃなくてもいいのだ。

カッコよければそれでいいし、聴き手の心に刺さることがなにより重要だ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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