≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その374
My Bloody Valentine – soft as snow
ダイナソーJr.が米国90年代ロックの発火点なら、英国のほうの発火点はこのマイブラということになるだろう。
しかし彼らは大ヒットアルバムはあっても代表曲というものが無いプログレバンドみたいなもので、どれか1曲を選ぶというのがなかなか難しい。
「国際ロック秘宝館」のほうでは2ndアルバム『ラヴレス』から選んでいるので、今回は1stから選ぼう。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインはアイルランドのバンドだ。
それにしてもこの《500》で取り上げただけでも、ヴァン・モリソン、U2、アーニー・グレアム、スティッフ・リトル・フィンガーズ、クランベリーズ、シン・リジィ、ポーグス、シニード・オコナーと、なんだかアイルランドびいきだなあとあらためて思わないでもない。
「アイルランドらしいサウンド」「アイルランド・ロック」なんてものがあるわけではないのだけど、それぞれのアーティストが独特の世界観やサウンド、声を持っていて、おそろしく個性が激しいという印象はある。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインもその個性の激しさは強烈だった。
1988年、ときは英米同時多発ロック革命前夜、こんなバンドは他にいなかった。
それほどの時間もかからずにマイ・ブラに影響を受けたバンドが続々と現れ、彼らは”シューゲイザー”(靴を見つめる人)と呼ばれた。
ここで選んだ「ソフト・アズ・スノウ」は、1988年に発表された彼らの1stアルバム『イズント・エニシング』の1曲目、まさにわたしが初めて彼らの音楽を聴いた、その曲である。
この独特な浮遊感と、ノイジーでありながらポップでもあるサウンドが強く印象に残り、とても気に入ったのだった。
コメント
わたしなんて
わたしなんて、この記事を書くまでマイブラはイギリスのバンドだと固く信じ込んでいたぐらいです(笑)
アッシュもなのか。それもイギリスだと思ってました(笑)
こちらこそ末長くよろしくお願いします。
ずっと思っていたことなのですが、ASHやマイブラってアイルランドのミュージシャンに共通点するアクの強さというかキャラの濃さというかアイルランド臭さが全然ない気がします。ASHはウィーザー、マイブラはダイナソーJrとかのバックホーンは感じてもアイルランド的な物は一切感じません。ある種の強烈な自我を感じずにはいられません。
コメントありがとうございます!
新譜情報ありがとうございます!(情報に疎いのです) 早速聴いてみます。
同じようなものを聴いてきたらしい同志の方に読んでもらえてとても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!
今年は
今年はRIDEとジザメリとスロウダイヴがまさかの新譜を発表したりとシューゲ界隈が活発になっていますね。ジザメリはシューゲに分類していいものか迷いますが。マイブラはただのダイナソーJrのフォロワーにならずに独自に進化を遂げた所が最高ですね。マイブラはシューゲ界のビートルズだと思います。