ザ・ローリング・ストーンズ/2000光年の彼方に(1967)

サタニック・マジェスティーズ

ザ・ローリング・ストーンズ
【100グレイテスト・ソングス】#59
The Rolling Stones – 2000 Light Years from Home

ロックが急激な進化・深化を遂げ、バケモノみたいなものに変身をしようとしていた1967年、一瞬なにをしていいかわからなくなったんだろうなあ、ストーンズは。

まず最初に米国のブライアン・ウィルソンをロックの神様がバケモノに変身させ、ビーチ・ボーイズは『ペット・サウンズ』を発表した。
それに衝撃を受けたビートルズが『サージェント・ペパーズ』、そしてキンクスが『ヴィレッジ・グリーン』、ザ・フーが『セル・アウト』とコンセプト・アルバムが続々と発表されて大流行。さらには人間かバケモノかよくわからないが尋常でないことだけは確かな、ジミ・ヘンドリクスのファーストも発表される。

なのにストーンズはちょうど、ミック、キース、ブライアンが麻薬で逮捕などされている体たらく。
遅れをとったストーンズは、そろそろブルースやR&Bから脱却して、なにか新しい事をやらなければと焦ってしまった結果が、サイケデリック・アルバム『サタニック・マジェスティーズ』だったのだろう。しかし、見事に失敗した。

ただし、この「2000光年の彼方に」や「シーズ・ア・レインボウ」のように良い曲も収録されているし、このアルバムが好きという人もいるに違いないが、これを当時、失敗と認めてもう流行やビートルズを追うのをやめ、セルフ・プロデュースもやめ、ジミー・ミラーを連れてきて、米国南部のルーツ・ミュージックの旅へと方向転換したのは結果的に大成功だった。

だから、このアルバムでいったんコケてもらって良かったのだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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