エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ/グッド・イヤー・フォー・ローズ(1981)

Almost Blue [12 inch Analog]

【カバーの快楽】
Elvis Costello & The Attractions – A Good Year for the Roses

コステロの6thアルバム『オールモスト・ブルー(Almost Blue)』からのシングルで、全英6位の大ヒットとなった。

原曲はジェリー・チェスナット作で、カントリー史上のスーパー・レジェンド、ジョージ・ジョーンズが歌って1970年に米C&Wチャート2位の大ヒットとなった名曲だ。

アルバム『オールモスト・ブルー』は米ナッシュヴィルでの録音で、すべてカントリー・ソングのカバーで構成されている。最初はカントリー・アルバムにするつもりではなかったらしいが、当時のコステロの心情にふさわしい「ブルー」をテーマに曲を選んでいたらいつのまにかカントリー・ソングばかりになっていたと言う。

1981年などという、イギリスではニュー・ウェイヴ真っただ中の時代に、そのトップランナーのひとりであるコステロがカントリー・アルバムを出すのは大博打だったはずだ。

結果は全英7位とアルバムは前作よりもヒットし、さらに自身の音楽性とファン層を拡げた成功作となった。

今回わたしは、コステロの記事をいくつか書くために1stアルバムから順に聴き直していたのだけど、この6枚目の『オールモスト・ブルー』で停まってしまった。このアルバムが気に入りすぎて何度もリピートし、先へ進めなくなってしまったのだ。

このアルバムについてはまた明日、【きょうの余談】として、もう少し書くことにしよう。

↓ ジョージ・ジョーンズのオリジナル。