David Bowie & Mick Jagger – Dancing In The Streets
そんな「ヒート・ウェイヴ」よりさらにロック界隈で人気が高いのが、マーサ&ザ・ヴァンデラスの代表曲「ダンシング・イン・ザ・ストリート」だ。
マーヴィン・ゲイを中心とするソングライター・チームによって書かれた曲で、1964年にリリースされ、全米2位の大ヒットとなった。
強いビートとマーサのパワフルなヴォーカルはR&Bの枠を超えてロック界でも好まれ、これまで多くのアーティストがカバーしている。
最も有名なのは1985年に発表されたデヴィッド・ボウイとミック・ジャガーによるコラボ・シングルだろう。当時の「ライヴ・エイド」というチャリティ企画の一環としてリリースされ、全米7位、全英1位の大ヒットとなった。
ライヴ・エイドのコンサートでは当初、ロンドンのウェンブリー・スタジアムにいるボウイと、米フィラデルフィアのJFKスタジアムにいるミックを衛星中継でつないで同時に歌うという企画が用意されていたのだけれど、どうしても0.5秒のズレが起こるということで実現せず、PVを流してお茶を濁したそうだ。
英ロック界を代表するスーパースター2人のコラボということで世界的な話題になり、当時の日本で洋楽のPVを流す数少ない深夜番組でも何度か見たものだった。
ロック・アーティストによるこの曲のカバーは多く存在し、その一部を明日まとめて紹介するけれども、あらためて聴いてみてもやっぱりこのボウイ&ジャガーのバージョンは、急ごしらえの割にはアレンジも良いし、完成度が高い、さすがの出来だ。
↓ マーサ&ザ・ヴァンデラスのオリジナル。