ヴェルヴェット・クラッシュ/ホールド・ミー・アップ(1994)

Teenage Symphonies to God

【90年代ロックの快楽】
Velvet Crush – Hold Me Up

ヴェルヴェット・クラッシュといっても、残念ながら、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの要素もザ・クラッシュの要素もまったくない。
バンド名で変にハードルを上げるのは良くないことだ。

ヴェルヴェット・クラッシュはアメリカのロードアイランド州出身の、いわゆるパワー・ポップ・バンドである。
スコットランドのパワー・ポップ・バンド、ティーンエイジ・ファンクラブの影響が明らかで、ティーンエイジ・ファンクラブの曲をカバーしてシングルにした後は、レーベルも同じクリエイションに移籍し、もっさりしたイケてない見た目も同じであった。きっとここからザ・ポウジーズやウィーザーへと影響は拡大していったに違いない。

この「ホールド・ミー・アップ」は2ndアルバム『ティーンエイジ・シンフォニーズ・トゥ・ゴッド』の収録曲だ。
派手過ぎず、地味すぎず、カッコ良すぎず、ダサすぎず、という中庸のロックとでも言うべきか、凡人のロックとでも言うべきか、そんな素朴な味わいのフツーな感じが良いのである。

この素朴でフツーな感じの凡人ロックというのは、あるようで意外とないものだ。需要がないだけかもしれないが。

勢いがあり、くっきりとした歌メロが覚えやすく、適度にラウドな、凡人ロックの名曲である。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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