サザンオールスターズ/いとしのエリー(1979)わすれじのレイド・バック(1980)LOVE AFFAIR 〜秘密のデート(1998)

いとしのエリー

【ニッポンの名曲】#33
作詞・作曲:桑田佳祐

1978年8月31日、サザンオールスターズが初めて『ザ・ベストテン』に出演した、ライブハウスで「勝手にシンドバット」を演奏した中継映像は今でも鮮明に覚えている。
黒柳徹子に「あなた方はアーティストを目指しているんでしょうか?」と尋ねられた桑田は「いいえ、目立ちたがり屋の芸人です!」と答えたものだった。

当時は沢田研二のファンだった小学生のわたしは、正直、サザンは、曲は良いけれども、ジョギングパンツ姿はお世辞にもカッコ良いとは言えなかったし、コミックバンドみたいな認識だった。

そのイメージを一気に覆したのが3枚目のシングル「いとしのエリー」だった。

わたしはこの曲を『8時だヨ!全員集合』の歌のコーナーで聴き、それから何日ものあいだ、この印象的なメロディが頭の中で鳴り続けていた。

日本のスタンダードソングとも言えるこの曲の素晴らしさは誰もが知るところだが、わたしは特に歌い出しからサビまでの16小節の、世にも美しいメロディに、どんな時でも耳と心を奪われてしまう。

わすれじのレイド・バック

【ニッポンの名曲】#34
作詞・作曲:桑田佳祐

わたしが一番好きなサザンの曲は、デビュー3年目に発表された10枚目のシングル「わすれじのレイド・バック」だ。

オリコン最高位41位と、全然ヒットしなかったようだが、ただただエッチな歌詞はともかくとして、ザ・バンドに影響を受けた、素晴らしいメロディをもつカントリー・ロック風の名曲である。

ラジオから流れてきて初めて聴いた中二の夏休みからずっと、この曲がわたしにとってのサザンのベストワンである。

LOVE AFFAIR~秘密のデート

【ニッポンの名曲】#35
作詞・作曲:桑田佳祐

「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」は、98年に松嶋菜々子主演のドラマ『Sweet Season』の主題歌として発表されたシングル。オリコンチャート4位のヒットとなった。

『Sweet Season』は今では考えられないほど社内不倫を肯定的に描いたドラマだったが、この主題歌もそのドラマの内容そのままに不倫をテーマに書かれている。
歌詞にはドラマの舞台である横浜の地名や有名スポットが出てくるが、これを桑田佳祐は『るるぶ』を見ながら書いたそうだ。

この曲はもうアレンジがとにかく素晴らしい。ヴォーカルの存在感を超えるほどアレンジの美しさが際立った曲だ。

残念ながらサザンの動画はYouTubeではほとんど出て来ない。きっとこまめに削除されているのだろう。

日本の大御所アーティストたちも、洋楽のように公式PVをYouiTubeにアップするようにしたらいいのに。収益にもなるだろうし、なにより世界中の人に聴いてもらえるのは、アーティストにとっても未来の日本の音楽界にとっても、ものすごく重要なことだと思う。

いったい誰が止めてるのだろう?

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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