ザ・ビートルズ【名曲ベストテン】My 10 favorite THE BEATLES songs

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どうも、『ロックの快楽』の孤独な執筆者、ゴローです。

今回の【わたしのベストテン】は、世界一有名なロックバンドです。有名過ぎてなんだかちょっと緊張します。

1962年10月にシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューした英リヴァプール出身のビートルズは、実質7年ほどの短い活動期間ながら、西洋音楽史上最大の瞬間風速で世界を席巻し「ロック」というやたらと熱いのにこれ以上はないほどクールな音楽を地球上に根付かせました。

また、ビートルズはアルバムを発表するたびにロック全体の進化を牽引し、実験的な挑戦を繰り返してポピュラー・ミュージックの未到の領域を開拓しました。

思えばわたしは、ビートルズの音楽をすでに40年も前から聴いています。
ぶっちゃけ、もうすっかり飽きていますが、今回あらためて全アルバムを聴き直して、それでも今聴いてもやっぱり素晴らしいと思える名曲をチョイスし、ランキングにしてみました。チョイスするのに2週間、順位を付けるのに3週間悩みました。バカですね。

以下はわたしのビートルズの名曲ベストテンです。
ベタなのか、ヘンテコなのかよくわからないけれども、そんなことは気にせず、奇を衒わず、恥を忍んで、ただただ素直に選んだつもりです。

第10位 シー・ラヴズ・ユー(1963)
She Loves You

She Loves You (Mono)

この曲の圧倒的なインパクトとパワーは「ビートルズが世界を変えた瞬間」を追体験できるような興奮が未だに残っているように感じる。

当時これをテレビで見ていた地球上のいろいろな国の若者たちが、稲妻が胸を貫くような衝撃を受け、女の子たちがギヤァァァァァァーーーと絶叫したのもわかる気がする。
彼女たちはきっと、本当に死ぬかと思ったのだ。死ぬかと思うぐらい、スゴい曲だったのだ。

「シー・ラヴズ・ユー」の過去記事はこちら

第9位 ヘルプ!(1965)
Help!

Help! (Original Recording Remastered) [12 inch Analog]

この曲を書いたジョンは、人気絶頂のスーパーアイドルという自分たちの状況に「なんか思ってたのと違うんだよなあ。こんなはずじゃなかった」と、違和感を感じていたのだろう。

「助けて! 誰でもいいから!」と歌う病的な歌詞と切実なトーンのメロディーを、ポップなコーラスと軽快なビートに乗せた、なかなか変態チックな曲だ。

映画の邦題は『4人はアイドル』である。だから「HELP!」って言ってんのに。

「ヘルプ!」の過去記事はこちら

第8位 カム・トゥゲザー(1969)
Come Together

アビイ・ロード【50周年記念1CDエディション】(通常盤)(SHM-CD)

ジョンが書いた曲。4人の超人が必殺技を繰り出しながらバトルロワイアルをやってるようなプレイと緊張感がカッコいい。

ビートルズらしからぬファンキーなロックだけれど、あらためて、ビートルズの中で最後までロックにこだわってたのはジョンだけだったのではないかなという気がしてくる。

第7位 ヒア・カムズ・ザ・サン(1969)
Here Comes The Sun

アビイ・ロード【50周年記念1CDエディション】(通常盤)(SHM-CD)

ジョージが書いた曲で、最後のアルバムとなった『アビー・ロード』収録曲。
レコードではB面の1曲目だったが、CD時代では「アイ・ウォント・ユー」に続くトラック7になる。
「アイ・ウォント・ユー」じゃなくて「アイ・ヘイト・ユー」の間違いなんじゃないかと思うような、あの重苦しくて粘着質で陰鬱な曲の後で、急に暖かい陽光が差し込んだみたいな、キラキラしたギターのイントロに救われる。

第6位 オール・マイ・ラヴィング(1963)
All My Loving

With The Beatles

ポールが書いた曲で、2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録。
ジョンは後年インタビューで、この曲に関して「悔しいほどいい曲。彼は完璧な作曲の才能を持っていると感じた」と語っている。

わたしもそう思う。
一度聴くと数日間は頭の中でリピートしたり、つい口づさんでしまう、中毒性の強い厄介な曲だ。

「オール・マイ・ラヴィング」の過去記事はこちら

第5位 ア・デイ・イン・ザ・ライフ(1967)
A Day In The Life

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)

名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のラストを飾る名曲。
ジョンが書いた曲の中間部に、ポールの書いた全然別の曲を挟み込んだ構成で、シンセではない本物のオーケストラが導入されている。

この曲には人を惹きつけるなにか独特の情感がある。

毎日同じ日常を繰り返しながら、ふとこれまでの人生と、これからの人生に思いを巡らせ、なにも無いことに失望したり、なにも無くてもいいんだと悟ったりという、そんな気持ちにわたしはなる。

「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の過去記事はこちら

第4位 アイ・アム・ザ・ウォルラス(1967)
I Am the Walrus

マジカル・ミステリー・ツアー

1967年11月に発売されたシングル「ハロー・グッドバイ」のB面に収録された曲。

ビートルズはその場の思い付きや行き当たりばったりで実験的なアレンジを施していったそうだけど、とてもそんな風に思えない、完璧な曲のように思える。ビートルズのサイケデリック系の楽曲では、わたしはこれがいちばん好きだ。

この曲を書いたジョンも「この曲には、なにかがある。100年経っても楽しめる」と語ったそう。
たしかに、52年経った今も、まったく色褪せることなく楽しめる。

第3位 ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー(1967)
Strawberry Fields Forever

マジカル・ミステリー・ツアー

ビートルズの最高傑作として挙げる人も多い名曲だ。
しかし、何十年経って聴いてもやっぱり面白い。
懐かしい鳥肌が顔をのぞかせるような、未だに斬新なものを感じる。飽きない。

キーもテンポも違う2つのテイクを、速度を変えたりして無理矢理つなげているそうだ。

そんな気持ち悪さが逆に気持ちいいという、行き当たりばったりだったからこそ、誰も予想しなかった奇跡が生まれたのだという気がする

第2位 アクロス・ザ・ユニバース(1969)
Across the Universe

Let It Be

山ほどあるジョンの名曲の中でも、この曲のメロディの美しさはまた格別だ。

サビの「僕の世界を変えられるものなんて無いんだ」という歌詞は、まあ一般の社会人ならそんなに頑固なのもどうかと思うけど、生涯にわたって純真で、無敵の少年のようだったジョン・レノンらしいと思う。

「アクロス・ザ・ユニバース」の過去記事はこちら

第1位 オクトパス・ガーデン(1969)
Octopus’s Garden

アビイ・ロード【50周年記念1CDエディション】(通常盤)(SHM-CD)

『アビイ・ロード』収録の、リンゴ・スターが書いて、歌った曲。
わたしはここ数年来、ビートルズではこれが1位だ。

複雑な大曲で味わう驚きや面白さとはまた違う、シンプルな音楽ならではの感動を覚える。

カントリーを好んだリンゴらしい、思わず口ずさみたくなるシンプルなメロディと、生真面目さと優しさが混ざり合ったようなヴォーカルが素晴らしい。

また、キラキラと輝くような美しい音色のギターは、わたしがジョージのプレイで最も好きなののひとつだ。

メンバー間の感情の悪化でバンドは終焉間近という悲惨な状況で作られた『アビイ・ロード』の中で、唯一明るい天真爛漫な美しさ満ち、本来の4人の美しいコーラスや演奏が聴ける。

世界を変えたバンドの最後の輝きのように聴こえて、グッとくるものがある。

「オクトパス・ガーデン」の過去記事はこちら

以上、《ザ・ビートルズ【名曲ベストテン】My 10 favorite THE BEATLES songs》でした。

共感しにくいベストテンになってたらごめんなさい。

でも、これがわたしの正直な順位です。

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