No.055 ニューヨーク・ドールズ/ジェット・ボーイ (1973)

ニューヨーク・ドールズ(紙ジャケット仕様)
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その55
New York Dolls – jet boy]

一見、当時のイギリスのグラムロックをニューヨークのバンドが真似したみたいに見えるかもしれないけど、凡百のB級グラムバンドとちょっと違うのはやはりジョニー・サンダースがいるからだと思う。
彼のなぜか人を惹きつける、ワイルドだけどキャッチーなギター・スタイルと、そして彼の曲作りの才能によるところも大きい。

3年後に登場するセックス・ピストルズをはじめとして、その後のパンクロックバンドたちには彼のスタイルは大いに手本とされた。
ただ、ドラッグなどしょーもないところだけを手本にしている連中も少なくなかったのだが。

この時のメンバーのうちまだ生きているのはデヴィッド・ヨハンセン(vo)とシルヴェイン・シルヴェイン(g)だけだ。
ジョニー・サンダース(g)は38歳で、ジェリー・ノーラン(dr)は45歳、アーサー”キラー”ケイン(b)は55歳で、それぞれ死去した。

2005年の映画『ニューヨーク・ドール』はアーサー”キラー”ケインを主人公に据えたドキュメンタリー映画だ。

解散から27年後、どん底から抜け出して敬虔なモルモン教徒に改宗し、図書館で働きながら平凡な暮らしを送るアーサーの元に、ニューヨーク・ドールズ再結成の話が舞い込んでくる。
彼の複雑な想いや葛藤、メンバーとの再会そして和解などとともに彼の人生の物語が描かれる。

音楽映画というよりは人間ドラマとして、とても感動的な映画だった。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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