RCサクセション/トランジスタ・ラジオ(1980)

PLEASE+4

【ニッポンの名曲】その5
作詞・作曲:忌野清志郎、G1,238,471

わたしは14歳の時にラジオでこの「トランジスタ・ラジオ」を聴いて、衝撃を受けた。

なんて声だ。

なんて歌詞だ。

なんてカッコいい曲だ。

雑誌で見る、彼らの見た目もカッコ良かった。

ザ・ベストテンに出てくる「ロック風歌謡曲」のバンドではなくて、本物のロックバンドらしいクールでアブない迫力に、シビれた。

アルバム『ラプソディー』『PLEASE』を聴いて、ますます好きになった。

忌野清志郎は、ユーモアとリアリティのある美しい歌詞を書いていた。

それをグッとくるメロディに乗せて、誰にも真似のできない声で、感情を炸裂させながら唄った。


RCサクセションでわたしが今でもいちばん好きな曲がこの「トランジスタ・ラジオ」だ。

素晴らしい歌詞、素晴らしい曲。奇跡のような名曲だと思う。

文学でも映画でも表現できない、ポップソングにしか表現できない「うまく言えない」気持ちを絶妙に表現している。

久しぶりに、清志郎が元気に歌っているのを動画で見ると、今でもなにか、込み上げてくるものがある。


この歌に描かれた情景は、まるで自分の記憶の中の思い出のようにくっきりと浮かび上がる。

わたしは中学生のとき以来、今に至るまで「うまく言えない、こんな気持ち」を忘れられないまま現在に至るから、こんなブログを書いているのかもしれない。

それまではずっと『ザ・ベストテン』を楽しみにして、その順位を毎週几帳面にノートに書きつけていたものだけど、RCサクセションを聴いたあたりから、だんだん歌謡曲もロック風歌謡曲も聴かなくなり、少し時代を遡って、ニッポンのロックやフォークを聴くようになった。

そのあたりからわたしの人生は狂いだしたのだと思う。

ああ。

しまったなあ。

つづく。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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