ロッド・スチュワート/さびしき丘(1977)

ナイト・オン・ザ・タウン(紙ジャケット SHM-CD)

【カバーの快楽】
Rod Stewart – The First Cut Is the Deepest

ロッド・スチュワートの7枚目のアルバム『ナイト・オン・ザ・タウン』からのシングルで、全英1位、全米21位のヒットとなった名曲。

原曲はイギリスのシンガー・ソングライター、キャット・スティーヴンスが1967年に発表した曲だ。

「最初の傷がいちばん深い」と歌う失恋の歌で、アコギをメインにした武骨なサウンドをストリングスが盛り上げ、そこにエレキギターのソロが入ってくる、そんなバランスがとても良い。わたしはこの時代のこういう手作り感のあるサウンドが好きだな。

でもやっぱりロッドの声だ。
この人の声には、なにかα波が出やすい特別な効果があるのかと思うほど、聴いているだけでビンビン心の琴線をストロークするのだ。

2003年にはシェリル・クロウもカバーしてシングル・カットし、彼女の最大のヒット曲のひとつとなった。

シェリル・クロウのほうも、すごく良い。惚れてまいそうになる。

この2003年のファーム・エイドの、ベースを弾きながら歌う姿がまたカッコいい。
ロック女子にはベースが良く似合う。