はっぴいえんど/風をあつめて(1971)

風街ろまん 完全限定生産 [Analog]

【ニッポンの名曲】
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣

1971年発表のはっぴいえんどの2ndアルバム『風街ろまん』収録曲。日本のロック草創期を代表する大名盤としてよく知られているアルバムだ。

この曲はベースの細野晴臣が作曲し、リード・ヴォーカルも彼がとっている。

いわゆる当時流行のフォーク・ソングともまた違う、クールなアコースティック・サウンドのロックというべきスタイルは独特のもので、30年後の2001年には『喫茶ロック』というコンピレーション・シリーズのモチーフにもなったものだ。

『喫茶ロック』で再評価されたせいなのか、それ以降は映画やCMなどにちょくちよく使われるようになり、多くのカバーも生んだ。たぶんはっぴいえんどではいちばん知られた曲となっている。わたしもこの曲がいちばん好きだ。

後にイエロー・マジック・オーケストラを結成する細野晴臣の、無表情な朴訥とした歌い方がまた妙にリアリティがあっていい。100万回聴いても飽きない名曲だ。