日本人は無類のディスコ好きなのか【日本が愛した洋楽ヒット #6】アラベスク/ハロー・ミスター・モンキー (1977)

ハロー・ミスター・モンキー [EPレコード 7inch]

アラベスク/ハロー・ミスター・モンキー (1977)
Arabesque – Hello Mr Monkey

それにしてもひどいジャケだな。

アラベスクは西ドイツの女性ヴォーカルトリオだ。1977年にこの曲でデビューしたものの本国ではまったく売れなかったが、翌年に日本で発売されるとオリコン洋楽シングルチャート3週連続1位と大ヒットを記録した。

ディスコ・ビートにポップなメロディー、一発で覚えられるリフレインと、当時の日本で歓迎される要素がすべて揃っていたのだろう。日本人は無類のディスコ好きなのだ。

当時は映像で見たことはあまりなかったが、今あらためて映像を見るとなんだかのっそりとしたキレの悪いダンスに思わず失笑してしまう。ディスコ・ソングを歌っている当の本人たちはどうやら踊れないらしい。

1978年と言えばすでにピンク・レディーが大旋風を巻き起こしていた頃で、彼女たちに比べると随分と見劣りも聴き劣りもする気がするが、やっぱりディスコの現場で実際に使われるのが強みだったのかもしれない。原宿の竹の子族にも人気があったと言うし、わたしは小学生だったので知らないが、日本のディスコで踊っていた普通の女の子たちもきっとこんな感じだったのだろうな。

アラベスクは一発屋で終わらず、途中でメイン・ヴォーカルが交替しながらも、1981年までにオリコン40位以内に10曲のヒットシングルを送り込んだ。その後、1984年頃に解散している。

(Goro)

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